“良(よき)” の例文
カーポンサッコは既にフィエソレを出でゝ市場(いちば)にくだり、ジウダとインファンガートとは既に良(よき)市民となりゐたり 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
困りしは立像刻む程の大きなる良(よき)木なく百方索(さが)したれど見当らねば厚き檜(ひのき)の大きなる古板を与えぬ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
父母これを嘆きて私(ひそ)かにはかるは、一九あはれ良(よき)人の女子(むすめ)の皃(かほ)よきを娶(めと)りて二〇あはせなば、渠(かれ)が身もおのづから脩(をさ)まりなんとて、あまねく国中(くになか)をもとむるに、幸に媒氏(なかうど)ありていふ。
かかる世にうまれて弓矢とらん躯(み)には、一八棠谿(たうけい)墨陽(ぼくやう)の剣(つるぎ)、一九さてはありたきもの財宝(たから)なり。されど良(よき)剣(つるぎ)なりとて千人の敵(あた)には逆(むか)ふべからず。金の徳は天(あめ)が下の人をも従へつべし。