“良(よし)” の例文
八月九日に棠軒の二女良(よし)が生れた。現存してゐる良子刀自である。棠軒公私略に「八月九日朝、女子出生、名良」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私は斯んな——腐(くさ)つた南瓜(かぼちや)のやうな仕樣のない野郎だが、娘のお菊は生一本な育ちで、町内でも評判の孝行者で、その上珍らしいきりやう良(よし)でしたよ。
これ恐らくはその客體常に良(よし)と見ゆるによるべし、されどたとひ蝋は良とも印影(かた)悉くよきにあらず。 三七—三九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
第八 衣服(いふく)の精粗美惡(よしあし)は人(ひと)の分限(ぶんげん)に依(よ)ると雖(いへど)も、肌着(はだぎ)は木綿(もめん)フラン子ルを良(よし)とす。蒲團(ふとん)の中心(なかわた)は新(あたら)しく乾(かは)きたるものを貴(たつと)む故(ゆゑ)に、綿花(わた)に限(かぎ)らず蒲(かま)の穗苗藁(ほわら)其外(そのほか)柔(やわらか)く乾(かは)きたるものを擇(えら)ぶべし。
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
十三年四月四日徳の姉良(よし)が所謂又分家の磐(いはほ)に嫁した。磐三十二、良二十五の時である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此年棠軒二十四、妻柏(かえ)二十三、女(ぢよ)長(ちやう)四つ、良(よし)二つ、全安の女梅八つ、柏軒四十八、子鉄三郎九つ、女洲十七、国十四、安六つ、琴三つ、妾(せふ)春三十三、榛軒未亡人志保五十八であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)