“色好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろごの80.0%
いろよ10.0%
いろよき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ういへば沢山たんと古い昔ではない、此の国の歴々れきれきが、此処ここ鷹狩たかがりをして帰りがけ、秋草あきぐさの中に立つて居たなまめかしい婦人おんなの、あまりの美しさに、かねての色好いろごの
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
絶壁の磽确こうかくたる如く、壁に雨漏の線が入つたところに、すらりとかゝつた、目覚めざめるばかり色好いろよきぬかか住居すまいに似合ない余りの思ひがけなさに、おうな通力つうりき枯野かれのたちま深山みやまに変じて、こゝに蓑の滝、壁のいわお
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
宮も貫一をば憎からず思へり。されど恐くは貫一の思へるなかばには過ぎざらん。彼は自らその色好いろよきを知ればなり。世間の女のたれか自らその色好を知らざるべき、憂ふるところは自ら知るにすぐるに在り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)