“いろごの”の漢字の書き方と例文
語句割合
色好100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫉妬半分やきはんぶんである。「あなたが色好いろごのみで変な気を起すからこんなことになるんですよ」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
此の……県に成上なりあがりの豪族、色好いろごのみの男爵で、面構つらがまえ風采ふうつき巨頭公あたまでっかちようたのが、劇興行しばいこうぎょうのはじめからに手を貸さないで紫玉を贔屓ひいきした、既に昨夜ゆうべ或処あるところ一所いっしょに成る約束があつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
宇治拾遺物語うぢしふゐものがたりによれば、藤大納言忠家とうだいなごんただいへも、「いまだ殿上人てんじやうびとにおはしける時、びびしき色好いろごのみなりける女房にようぼうともの云ひて、夜更よふくるほどに月は昼よりもあかかりけるに」たへねてひき寄せたら
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)