まこと)” の例文
「およそ人心じんしんうちえてきのこと、夢寐むびあらわれず、昔人せきじんう、おとこむをゆめみず、おんなさいめとるをゆめみず、このげんまことしかり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
貴国王、二百年来の通商のゆえを以て、遙かに我が国の利病りへいを察するありて、忠告せらるるの一事、その言極めて懇款こんかんたり。かつ別に珍品若干種を恵まる。我が主、まこともっ感荷かんかす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
まことに朕が訓導くんだうあきらかならざるにりて、民多く罪に入れり。めは一人ひとりに在り。兆庶てうしよあづかるにあらず。宜しく寛宥くわんいうを存せ令めて仁寿にんじゆのぼらせ、瑕穢かゑたらしてみずかあらたにする事を許すべし。天下に大赦だいしやし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)