“映山紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つつじ50.0%
えいざんこう25.0%
きりしま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直ぐそれから、池の石橋を一つ、楽屋口へ行くと、映山紅つつじ、桜の根に、立ったりしゃがんだり、六七人むくむくと皆動いて出た。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
木曾川石岩せきがん映山紅えいざんこう盛に開く。矮蟠あいはんすることうゝるがごとし。和合酒わがふしゆを買ふ。(酒店和合屋木工右衛門もくゑもんなづく。)二里半三富野との駅。一里半妻籠駅。二里馬籠駅。扇屋兵次郎家に宿す。苦熱たへがたし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
脇差坤竜をグルッと背中へまわし差して、手の、抜き放すと同時に法勝寺三郎の生き血を味わった愛剣武蔵太郎安国を、しきりにそばの、まだ映山紅きりしまを霜囲いにしてある藁へ擦りぬぐっている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)