“きりしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霧島75.0%
桐島12.5%
映山紅12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
躑躅つつじが燃えるように咲き乱れていた。先生はそのうちで樺色かばいろたけの高いのを指して、「これは霧島きりしまでしょう」といった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その日の昼ごろになって桐島きりしま伯爵が歿くなったと云うことが聞えて来た。豆腐屋の主翁はそれを聞いて真青まっさおな顔をした。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「下の桐島きりしまですよ」と書生が云った。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
脇差坤竜をグルッと背中へまわし差して、手の、抜き放すと同時に法勝寺三郎の生き血を味わった愛剣武蔵太郎安国を、しきりにそばの、まだ映山紅きりしまを霜囲いにしてある藁へ擦りぬぐっている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)