“つつじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツツジ
語句割合
躑躅95.0%
杜鵑花1.9%
1.3%
映山紅1.3%
蹲躅0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論、兇器きょうきは離さない。うわそらの足がおどつて、ともすれば局の袴につまずかうとするさまは、燃立もえた躑躅つつじの花のうちに、いたちが狂ふやうである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
このあたり豊多摩郡とよたまごおりに属し近き頃まで杜鵑花つつじの名所であったが、年々人家稠密ちゅうみつしていわゆる郊外の新開町しんかいまちとなったにかかわらず、射的場のみは今なお依然として原のままである。秋骨君いわ
仙台で出版された案内記や絵葉書によると、院本まるほんで名高いつぼね政岡とは三沢初子みさわはつこのことだそうで、その墓はつつじヶ岡下の孝勝寺にある。墓は鉄柵をめぐらして頗る荘重に見える。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やがて道端の茶店へ休むと——薄曇りの雲を浴びて背戸の映山紅つつじ真紅まっかだった。つい一句をしたためて、もの優しい茶屋の女房に差出すと、渋茶をくんで飲んでいる馬士まごが、おらがにも是非一枚いちめえ
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
町々へは早やはつ夏の訪れを知らせるように遠く能勢から蹲躅つつじ売りが来、なぜか、この頃になると
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)