“サツキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さつき
語句割合
先刻36.4%
五月27.3%
皐月27.3%
杜鵑花9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはあんたには分るまい。お母さんは一人先刻サツキから考へることがあつたの。」
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
寒々と 五月サツキ水田ミヅタにかたよりて、あをみどろ浮き 雨到るなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
農村における皐月サツキの意味の深さ、説いても説きゝれぬ五月の心理を、あゝ言ふ形に説いて見たばかりである。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其替り、自分の困るやうな工夫をつけてくれと小団次に望まれて、五郎蔵切腹の後、尺八を吹きおなじく自害した杜鵑花サツキ——皐月——が、胡弓を合せて死んで行くと言ふ筋をつけた黙阿弥であつた。
草双紙と講釈の世界 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)