“映出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつしだ66.7%
えいしゅつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、その貝の口を細く開いた奥に、白銀しろがねの朧なる、たとえば真珠の光があって、その影が、かすか暗夜やみよに、ものの形を映出うつしだす。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜目には縁も欄干らんかん物色うかがわれず、ただその映出うつしだした処だけは、たとえば行燈の枠のげたのが、朱塗しゅぬりであろう……と思われるほど定かに分る。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四つの手は二つの頭を引掴んで双方腰を曲げ、半時間の久しきに渡って、錢府の白壁の上に一組の藍色の虹形にじがた映出えいしゅつした。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)