“いちべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一鞭42.9%
一眄28.6%
一弁21.4%
一瓣7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬腹へ一鞭いちべんすればすぐ届くところなのだ。四万と聞える今川勢の潮のような大軍が、もう眼に見えるここちがする。耳に聞えるここちがする。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、その日の朝、伯爵はこの部屋にはいると、名画の中の二人へ朝の挨拶がわりに横眼でじろりと一眄いちべんした瞬間、異常を発見したのであった。
一弁いちべんを仕舞ひ忘れて夕牡丹
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
春枝夫人はるえふじん嬋娟せんけんたる姿すがたたとへば電雷でんらい風雨ふううそら櫻花わうくわ一瓣いちべんのひら/\とふがごとく、一兵いつぺいとききづゝたをれたるを介抱かいほうせんとて、やさしくいだげたる彼女かのぢよゆきかひなには