一眄いちべん)” の例文
展墓者名簿てんぼしゃめいぼ一眄いちべんすると、ただに剣道家ばかりでなく、遠くは布哇ハワイ、朝鮮、満州などの居住者が見えるし、中でも私が目を止めたのは
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、その日の朝、伯爵はこの部屋にはいると、名画の中の二人へ朝の挨拶がわりに横眼でじろりと一眄いちべんした瞬間、異常を発見したのであった。
阿闍梨は、手頸てくびにかけた水晶の念珠をまさぐりながら、鋭く翁の顔を一眄いちべんした。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
羅門塔十郎は、庭先へ膝をついた彼女をじろりと一眄いちべんしながら
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅門はその方をじろりッと一眄いちべんして
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)