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火焔
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ほのほ
ふりがな文庫
“
火焔
(
ほのほ
)” の例文
あゝ、教育者は教育者を忌む。同僚としての
嫉妬
(
しつと
)
、人種としての
軽蔑
(
けいべつ
)
——世を焼く
火焔
(
ほのほ
)
は出発の間際まで丑松の身に追ひ迫つて来たのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
灰のやうに白く乾き切つたそこらの土から
地
(
ち
)
いきれが
火焔
(
ほのほ
)
のやうに立ちのぼるのが、ちかちか痛いほど目に沁みて来る。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
火焔
(
ほのほ
)
の様な雄弁でお
演
(
の
)
べなすつた時には、
何故
(
なにゆえ
)
とも知らず
聴衆
(
きゝて
)
の多くは涙に暮れて、二時間
許
(
ばかり
)
の説教が終つた時には、満場
只
(
た
)
だ酔へる如き有様でした
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
花薄荷
(
はなはくか
)
、燃えたつ
草叢
(
くさむら
)
、
火焔
(
ほのほ
)
の
臠
(
しゝむら
)
、
火蛇
(
ひへび
)
のやうなこの花の魂は黒い涙となつて
鈍染
(
にじ
)
んでゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ほほゑみて
火焔
(
ほのほ
)
も踏まむ矢も受けむ安きねむりの
二人
(
ふたり
)
いざ見よ
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
火焔
(
ほのほ
)
の声をあげてぞ我が呼ばふ
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
火焔
(
ほのほ
)
は平野を明るくせり。
氷島
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
火焔
(
ほのほ
)
なす
短歌集 日まはり
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
火焔
(
ほのほ
)
もちるとうたがはる
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
火焔
(
ほのほ
)
もちるとうたがはる
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“火焔”の意味
《名詞》
火 焔(かえん 「火炎」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
ほのお。
(出典:Wiktionary)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
焔
漢検準1級
部首:⽕
11画
“火焔”で始まる語句
火焔独楽
火焔放射器
火焔菜
火焔車
火焔斧
火焔旗
火焔木
火焔樹
火焔舞
火焔頭