“ロケット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火箭25.0%
12.5%
写真入12.5%
小盒12.5%
形見筐12.5%
狼煙12.5%
花火信号12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高速力で、旋廻を試みながら、絶えず、花火のような火箭ロケットを打ち上げていた。しかし、波間の灯は、室戸丸から執拗に離れなかったのである。やがて、警砲が放たれ、右舷に近く水煙があがった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし今この眼前の玲瓏れいろう玉のごとき太子のおもてを見、このロケットの中に微笑んでいるカムレッシ王女の姿に接する時、誰がカ氏の言を疑うことができようぞ! 面長な顔、切長な魅惑そのもののひとみ
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「そしてカムレッシ王女はお丈夫ですか?」とつい浮かれた余りいい気になって莫迦ばかなことを聞いてしまった。「姉をお眼にかけましょうか?」と太子は左の内ポケットから、小さなロケットを取り出した。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
その時彼はふと妹の胸に懸つてゐる写真入ロケットに目をつけた。さうして開けて、己れの生涯にこれほど久しい影響を与へた怪物の姿を見た時の彼の驚愕は如何ばかりであつたらう。
「そうです」と、わたしは時計の鎖についている小盒ロケットのバネをぱくりとあけて、フロラの小さい写真を差し出して見せた。
靴以外のものは何もいではゐなかつたのだ。幾枚かの下着類したぎるゐ形見筐ロケット一つ、指環一つが抽斗ひきだしの何處に入つてゐるか私には分つてゐた。
ボクソウルは一応スミス船長に報告して、直ちに狼煙ロケットの打揚げ方に掛ったのだが、キャリフォルニアンからは何の応答こたえもないが、気のせいか段だん近づいて来るようにも思える。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)