“火箭:ひや” の例文
“火箭:ひや”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治5
小栗虫太郎2
岡本綺堂2
エドワード・シルヴェスター・モース1
ハンス・クリスチャン・アンデルセン1
“火箭:ひや”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本2.3%
文学 > 中国文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これが何百台となく、城壁の四方から迫ってきたのを見て、郝昭は立ちどころに、火箭ひやを備えて待っていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず、無名の雪嶺を名づけた、P1峰を越えたのが始め、火箭ひやのように、細片の降りそそぐ氷河口の危難。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
翌日から、寄手はまた、大呼たいこして城へ迫った。水を埋め、火箭ひや鉄砲をうちあびせ、軽兵はいかだに乗って、城壁へしがみついた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寄手は、三の丸に、また望楼ぼうろうを組んだ。そして目の下の二の丸へ、火箭ひや、鉄砲の雨をそそいだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真直な、光の筋を残して、火箭ひやの如く舷から逃れ去る魚もあり、また混乱して戻って来るものもある。
浜城をつつんだ高山右近長房たかやまうこんながふさや、中川藤兵衛の軍も、火箭ひや、鉄砲の豊富な新兵器の威力をつくし、忽ち、そこを焦土とした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明軍の大将軍砲、仏郎機フランク砲、霹靂へきれき砲、子母砲、火箭ひや等、城門を射撃する爆発の音は絶間もなく、焔烟は城内に満ちる有様であった。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
すると、応と答えた横蔵が、ばちを取り上げ、太鼓を連打すると、軍船を囲んだ小舟からは異様な喚声があがり、振り注ぐ火箭ひやが花火のように見えた。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
港の船舶は赤い提灯で飾られ、時々大きな火箭ひやが空中に打上げられて、水面に美しく反射した。
べにと緑の光弾、円蓋えんがい火箭ひや、ああ、その銀光の投網とあみ傘下からかさおろし、爆裂し、奔流ほんりゅうし、分枝ぶんしし、交錯し
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
遂にその匣の蓋をひらくと、たちまちにひと筋の火箭ひやが飛び出して、むこう側の景徳廟の正殿の柱に立った。それから火を発して、殿宇も僧房もほとんど焼け尽くした。
寄手は夜になると、間断なく、どこからともなく、火箭ひやを城内へ射込んでいた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水をふくんだ縄ばたきを持った兵が近くに落ちた火箭ひやをすぐたたき消している。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「すわこそ」と、昼にもまして、弩弓や火箭ひやを射るかぎり射てきた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうしているうちに、さおに立ち上がってくる、山のようなうねりが押し寄せたと見る間に、その渓谷から尾を引いて、最初の火箭ひやが、まっしぐらに軍船をめがけて飛びかかった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
突然、峰谷も崩るるばかり石砲や火箭ひやの轟きがこだました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我これに向ひて、「コンフエツチイ」もて人の面を撃つは、國法の問ふところにあらねど、美しき目より火箭ひやを放ちて人の胸を射るは、容易ならぬ事なれば許し難しと論告せしに、喝采の聲と倶に、花の雨は我頭上に降りそゝぎぬ。
八月なかばの夕日は孤城を囲んだ大軍のように筵張むしろばりの小屋のうしろまでひた寄せに押し寄せて、すこしのすきもあらば攻め入ろうと狙っているらしく、破れた荒筵のあいだから黄金こがね火箭ひやのような強い光りを幾すじも込んだ。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)