“終焉記”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆうえんき75.0%
しゅうえんき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一歩進めて皮肉に考へれば、事によるとその眺め方の背後には、他日自分の筆によつて書かるべき終焉記しゆうえんきの一節さへ、予想されてゐなかつたとは云へない。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
翁が臨終りんじゆうの事は江州粟津の義仲寺にのこしたる榎本其角が芭蕉終焉記しゆうえんきに目前視るが如くにしるせり。此記をるに翁いさゝか菌毒きんどくにあたりてとなり、九月晦日より病にふしわづかに十二日にして下泉かせんせり。
ただ余の出立しゅったつの朝、君は篋底きょうていを探りて一束の草稿を持ち来りて、亡児の終焉記しゅうえんきなればとて余に示された、かつ今度出版すべき文学史をば亡児の記念としたいとのこと
我が子の死 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)