“漿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょう35.7%
シホ21.4%
しる14.3%
しお7.1%
しほ7.1%
のみもの7.1%
のり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舌をもって草をめ、その味によって種別した、とあり、齊の桓公の料理人易牙は、形の美をわずして味の漿しょうたしなんだ、という。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
紫と謂つても、茜と謂つても皆、昔の樣な、染め漿シホ處置トリアツカヒはせなくなつた。さうして、染め上りも、艶々しく、はでなものになつて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼はセニルの松をもってなんじの板となし、彼はまたレバノンの柏香木を取りてなんじのためにほばしらを作り、彼はバシャンのつるばみをもってなんじの漿しるを作る。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
紫とっても、あかねと謂っても皆、昔の様な、染め漿しお処置とりあつかいはせなくなった。そうして、染め上りも、艶々しく、はでなものになって来た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
紫と謂つても、茜と謂つても、皆昔の様な染め漿しほ処置とりあつかひはせなくなつた。さうして、染め上げも艶々しくはでなものになつて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「あれはげいという家のお媼さんですよ、自分で心にはじるから、私にやらしたのですわ、今は、もう郡城の漿のみものを売る家の児に生れてるのです」
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
煎じ詰めるとこの一篇は本伝というべきものだが、わたしの文章の著想ちゃくそうからいうと文体が下卑ていて「車を引いて漿のりを売る人達」が使う言葉を用いているから、そんな僭越な名目はつかえない。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)