“箪食壺漿”の読み方と例文
読み方割合
たんしこしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箪食壺漿たんしこしょうの歓びに沸きたってはおるが、かんじんな相馬の大殿おおとの将門ぎみが、なんと、ややもすれば、お淋しそうな、お顔つきではあるまいか。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな江戸の時世でいながら、銅鑼亀どらかめさんの部屋にいる日傭取ひようとりなどは、食う話ばかりしていて箪食壺漿たんしこしょうにたんのうしたことなどは夢にもない。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでにして三軍は、成都の市街を離れて、郊外へさしかかったが、郊外へ出ればここにも田園の百姓老幼が、箪食壺漿たんしこしょうして、王師のこうをねぎらった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)