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結局
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つまり
ふりがな文庫
“
結局
(
つまり
)” の例文
結局
(
つまり
)
自分の感じたおもしろ味を、文字でなく、物の形にして、それを即興的に現わしたもので、当座の興でありましたが
幕末維新懐古談:41 蘆の葉のおもちゃのはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
なまじお辰と婚姻を勧めなかったら
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も、
我口
(
わがくち
)
から事
仕出
(
しいだ
)
した上は
我
(
わが
)
分別で
結局
(
つまり
)
を
付
(
つけ
)
ねば吉兵衛も男ならずと工夫したるはめでたき
気象
(
きしょう
)
ぞかし。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
日と月と一時に
沈
(
い
)
ったと申しましょうか、何と申しましょうか、それこそほんにまっ暗になりまして、辛抱に辛抱して
結局
(
つまり
)
がこんな事かと思いますと
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
御米の勧め通り髪を刈った方が、
結局
(
つまり
)
気を新たにする効果があったのを、冷たい空気の中で、宗助は自覚した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お糸を懲らすつもりの青竹獄門も、屍骸のやり場に困じての壁才覚も、
結局
(
つまり
)
は、釘抜一座の幽霊仕掛に乗って、いたずらに発覚を早めただけの
自繩自縛
(
みからでたさび
)
に終った。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
か
驚
(
おどろ
)
かせるが
苦
(
く
)
るしさに
結局
(
つまり
)
いはねばならぬ
事
(
こと
)
を
今日
(
けふ
)
までも
默
(
だま
)
つて
居
(
お
)
りしなり、三
年
(
ねん
)
か五
年
(
ねん
)
で
歸
(
かへ
)
るつもりなれども
其
(
その
)
ほどは
如何
(
どう
)
か
分
(
わか
)
らねばまづ
當分
(
たうぶん
)
お
別
(
わか
)
れの
覺悟
(
かくご
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
結局
(
つまり
)
二人で
駈落
(
かけおち
)
などいう
軽卒
(
かるはずみ
)
な事でもしやしないか、困ったものだと云う事が私の耳に入っているが、私も兄弟は無し、心細いから
平常
(
ふだん
)
親切にしておくれのお前と
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところへ『一寸御免よ』と言いながら弥次馬を押し退けて入って来た二人連れがありました。『何だ彼だと言っても
結局
(
つまり
)
この男の腰さえ立てば文句はないんだろう?』
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
小宮山は
結局
(
つまり
)
、あッと言った手、足、顔、そのままで、指の
尖
(
さき
)
も動かなくなったのでありまする。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又た
結局
(
つまり
)
あの人も
暫時
(
しばらく
)
は
辛
(
つら
)
い目に
遇
(
あっ
)
て
生育
(
そだ
)
つのですから今時分から他人の間に出るのも宜かろうと思って、心を鬼にして出してやりました、辛抱が出来ればいいがと思って
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
西瓜の切売をした事もある、とゞの
結局
(
つまり
)
が縁日商人となつて
九星
(
きうせい
)
独
(
ひとり
)
判断
(
はんだん
)
、英語独稽古から初めて此頃では
瞞着
(
まやかし
)
の化粧品と小間物を売つてマゴ/\しておるが君、金を儲けるのは商人だよ。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
その憤怒も
亦
(
また
)
、少年が書き残した「御心配かけました」の一句でパンクさせられてしまうと、とどの
結局
(
つまり
)
、私は何が何やらわからない五里霧中の空間に投げ出されてしまったのであった。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
結局
(
つまり
)
前出『投身餓虎起塔因縁経』もこの故蹟に附けて出来た伝説らしい。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
コウカサスの方へ入って行く
露西亜
(
ロシア
)
の青年が写してあるネ。
結局
(
つまり
)
、百姓は百姓、自分等は自分等というような主人公の嘆息であの本は終ってるが、
吾儕
(
われわれ
)
にも
矢張
(
やっぱり
)
ああいう気分のすることがあるよ。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
自分は一生
結局
(
つまり
)
之と云ふ何の仕事もせず、
徒
(
いたづ
)
らに生の悪夢にひたつて平凡に死んで行く運命の者ではなからうか。併しその事は案外此頃の彼には簡単に諦められる事のやうな気もしてゐたのだつた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
例の
涜職
(
とくしよく
)
議員の公判記録を読んでみると、ある議員などは、自分で自分の
附会
(
こじつけ
)
た議論に感心して、洋服を盗んだ
黒人
(
くろんぼ
)
のやうに、涜職事件を、
結局
(
つまり
)
は政事家らしい行動とでも思つてゐるらしく見られる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
結局
(
つまり
)
、わしは、一人ぼつちではゐられない弱い人間なのだ。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
正式の寸法の割合として、たとえば坐像二尺の
日蓮
(
にちれん
)
上人、一丈の
仁王
(
におう
)
と木寄せをして仏師へ渡します。
結局
(
つまり
)
、仏師が彫るまでの
献立
(
こんだて
)
をする役です。
幕末維新懐古談:08「木寄せ」その他のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
御米
(
およね
)
の
勸
(
すゝめ
)
通
(
どほり
)
髮
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
つた
方
(
はう
)
が、
結局
(
つまり
)
氣
(
き
)
を
新
(
あら
)
たにする
効果
(
かうくわ
)
があつたのを、
冷
(
つめ
)
たい
空氣
(
くうき
)
の
中
(
なか
)
で、
宗助
(
そうすけ
)
は
自覺
(
じかく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
最初
(
はじめ
)
いひ出し時にやふやながら
結局
(
つまり
)
は宜しと有し言葉を頼みに、又の機嫌むつかしければ五月蠅いひては却りて如何と今日までも我慢しけれど、約束は今日と言ふ大晦日のひる前
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
驚いて
踠
(
もが
)
いた拍子に、われとわが大力で自分の首を締めつけて呼吸がとまったんでごわすから、たまげたのと、除ろうとする
腕力
(
うで
)
のはずみとで、ねえ、親分、武右衛門さんは、
結局
(
つまり
)
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
十分
酒肴
(
さけさかな
)
に腹を
肥
(
ふと
)
らし勘定は本妙寺中屋敷へ取りに来いと、
横柄
(
おうへい
)
に
喰倒
(
くいたお
)
し
飲倒
(
のみたお
)
して歩く
黒川孝藏
(
くろかわこうぞう
)
という
悪侍
(
わるざむらい
)
ですから、年の若い方の人は見込まれて
結局
(
つまり
)
酒でも買わせられるのでしょうよ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
トヾの
結局
(
つまり
)
が
博物館
(
はくぶつくわん
)
に
乾物
(
ひもの
)
の
標本
(
へうほん
)
を
残
(
のこ
)
すか
左
(
さ
)
なくば
路頭
(
ろとう
)
の
犬
(
いぬ
)
の
腹
(
はら
)
を
肥
(
こや
)
すが
世
(
よ
)
に
学者
(
がくしや
)
としての
功名
(
こうみやう
)
手柄
(
てがら
)
なりと
愚痴
(
ぐち
)
を
覆
(
こぼ
)
す
似而非
(
えせ
)
ナツシユは
勿論
(
もちろん
)
白痴
(
こけ
)
のドン
詰
(
づま
)
りなれど、さるにても
笑止
(
せうし
)
なるは
世
(
よ
)
の
是
(
これ
)
沙汰
(
さた
)
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
結局
(
つまり
)
総体の年数から云えば前と
聊
(
いささ
)
か変りはないが、予備門
丈
(
だ
)
けでいうと、一年年数が
殖
(
ふ
)
えたことになり、その予備門五年をも
亦
(
また
)
二つに分ち、予科三年、本科二年という順序でした。
私の経過した学生時代
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
最初
(
はじめ
)
いひ
出
(
いで
)
し時にやふやながら
結局
(
つまり
)
は
宜
(
よ
)
しと有し言葉を頼みに、又の機嫌むつかしければ
五月蠅
(
うるさく
)
いひては
却
(
かへ
)
りて
如何
(
いかが
)
と今日までも我慢しけれど、約束は今日と言ふ
大晦日
(
おほみそか
)
のひる前
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
最初
(
はじめ
)
いひ
出
(
いで
)
し
時
(
とき
)
にやふやながら
結局
(
つまり
)
は
宜
(
よ
)
しと
有
(
あり
)
し
言葉
(
ことば
)
を
頼
(
たの
)
みに、
又
(
また
)
の
機嫌
(
きげん
)
むつかしければ
五月蠅
(
うるさく
)
いひては
却
(
かへ
)
りて
如何
(
いかゞ
)
と
今日
(
けふ
)
までも
我慢
(
がまん
)
しけれど、
約束
(
やくそく
)
は
今日
(
けふ
)
と
言
(
い
)
ふ
大晦日
(
おほみそか
)
のひる
前
(
まへ
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“結局”の意味
《名詞》
紆余曲折を経て最後に行き着いたところ。
《形容動詞》
紆余曲折を経て最後にある結末に至る様。
(出典:Wiktionary)
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
局
常用漢字
小3
部首:⼫
7画
“結局”で始まる語句
結局我