“附会”のいろいろな読み方と例文
旧字:附會
読み方割合
ふかい36.4%
こじつ27.3%
こじつけ27.3%
こぢつ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずくんぞ知らん、この一夢は、やがて曹家に代って、司馬氏が天下をとる前兆ではあった、と後になっては、附会ふかいして語る人々もあった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の歴史の点が悪かつたのは、私が歴史と名づけるものと、先生や学校当局が歴史と名づけるものとが相違して居たためであつたと、附会こじつけられぬこともなからう。
落第と退校 (新字旧仮名) / 丘浅次郎(著)
もっとも、これはあとで思いついたことで、少々附会こじつけじみたところもないではない。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たとひ其が復讐といふ意味で、悩ましい一夜の行為が是認されても可いことだとは思はれても、それは後から附会こぢつけた弁疏に過ぎないのであつた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)