附会こじつけ)” の例文
旧字:附會
もっとも、これはあとで思いついたことで、少々附会こじつけじみたところもないではない。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
つまりは顔の矢がすりを着物の矢飛白に附会こじつけてしまったわけで、矢飛白の着物をきているから矢飛白お金というのだろうと、早呑込みをする人もだん/\多くなって、顔の矢がすりか
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
例の涜職とくしよく議員の公判記録を読んでみると、ある議員などは、自分で自分の附会こじつけた議論に感心して、洋服を盗んだ黒人くろんぼのやうに、涜職事件を、結局つまりは政事家らしい行動とでも思つてゐるらしく見られる。