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結局
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けっきょく
ふりがな文庫
“
結局
(
けっきょく
)” の例文
かたがた
私
(
わたくし
)
としては
態
(
わざ
)
とさし
控
(
ひか
)
えて
蔭
(
かげ
)
から
見守
(
みまも
)
って
居
(
い
)
る
丈
(
だけ
)
にとどめました。
結局
(
けっきょく
)
そうした
方
(
ほう
)
があなたの
身
(
み
)
の
為
(
た
)
めになったのです……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
このおはなしは
結局
(
けっきょく
)
学者
(
がくしゃ
)
のアラムハラドがある日自分の
塾
(
じゅく
)
でまたある日山の雨の中でちらっと
感
(
かん
)
じた
不思議
(
ふしぎ
)
な
着物
(
きもの
)
についてであります。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だがなおよく考えると、
喜劇
(
きげき
)
を
所望
(
しょもう
)
してくれなかったことは
結局
(
けっきょく
)
ありがたかった。なぜといって、どうそれをやるかくふうがつかなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
村の人たちは
寄
(
よ
)
り合いをやって
相談
(
そうだん
)
をした。そして
結局
(
けっきょく
)
、村の人の中で、寺の鬼どもを
退治
(
たいじ
)
したものを寺の住職にしようということになった。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
それ
故
(
ゆえ
)
に、
結局
(
けっきょく
)
へとへとになって、
揚句
(
あげく
)
は
酒場
(
さかば
)
で
泥酔
(
でいすい
)
し、わずかに
鬱
(
うつ
)
を
晴
(
は
)
らしたのです。
彼
(
かれ
)
は、
芸術
(
げいじゅつ
)
を
商品
(
しょうひん
)
に
堕落
(
だらく
)
さしたやからをも
憤
(
いきどお
)
りました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「それじゃ、もう一度話に直してしゃべろう。
結局
(
けっきょく
)
ここに書いてあるとおりのことなんだが……」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さて
一同
(
いちどう
)
で
裏庭
(
にわ
)
に
着
(
つ
)
いてみますと、そこでは
今
(
いま
)
、
大騒
(
おおさわ
)
ぎの
真
(
ま
)
っ
最中
(
さいちゅう
)
です。
二
(
ふた
)
つの
家族
(
かぞく
)
で、
一
(
ひと
)
つの
鰻
(
うなぎ
)
の
頭
(
あたま
)
を
奪
(
うば
)
いあっているのです。そして
結局
(
けっきょく
)
、それは
猫
(
ねこ
)
にさらわれてしまいました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
まずちょっとこんなふうに
差別
(
さべつ
)
されるようだが、近い周囲をあいまいにして
世
(
よ
)
に
処
(
しょ
)
するということが、けっしてほこるべきことではなかろう。
結局
(
けっきょく
)
主人は、花前に
学
(
まな
)
ぶところがおおいなと考えた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
(やっぱりツェラの高原だ。ほんの一時のまぎれ
込
(
こ
)
みなどは
結局
(
けっきょく
)
あてにならないのだ。)
斯
(
こ
)
う私は自分で自分に
誨
(
おし
)
えるようにしました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
結局
(
けっきょく
)
、たいした
品
(
しな
)
ではないが、まあ
古
(
ふる
)
いさかずきだから、いまどきのものとくらべると
悪
(
わる
)
いことはないというのでした。
孫
(
まご
)
は、
家
(
いえ
)
へ
帰
(
かえ
)
りました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これはこれは
何
(
なに
)
よりのおもてなし……
雛子
(
ひなこ
)
、そなたも
御馳走
(
ごちそう
)
になるがよいであろう。
世界中
(
せかいじゅう
)
で
何
(
なに
)
が
美味
(
おいし
)
いと
申
(
もう
)
しても、
結局
(
けっきょく
)
水
(
みず
)
に
越
(
こ
)
したものはござらぬ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
結局
(
けっきょく
)
それが痣蟹の空中葬であったろうという者も出て来たので、本部はすこし明るくなった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かの女の実の弟に当たるジェイムズ・ミリガン
氏
(
し
)
はイギリスはもちろん、フランス、ベルギー、ドイツ、イタリアとほうぼうに子どもを
探
(
さが
)
させたが、
結局
(
けっきょく
)
行くえは知れなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
結局
(
けっきょく
)
両親は自分たちの
隠居金
(
いんきょがね
)
を
全部
(
ぜんぶ
)
むすめにあたえて
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
お
姫
(
ひめ
)
さまは、
結局
(
けっきょく
)
、
気楽
(
きらく
)
に
思
(
おも
)
われて
自分
(
じぶん
)
がいちばん
歌
(
うた
)
がうまく、
音楽
(
おんがく
)
が
上手
(
じょうず
)
だと
心
(
こころ
)
に
誇
(
ほこ
)
られながら、その
町
(
まち
)
にお
住
(
す
)
みなされたということであります。
町のお姫さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この山と
地質
(
ちしつ
)
は同じです。ただ北側なため
雑木
(
ぞうき
)
が少しはよく
育
(
そだ
)
ってます。〕いいや
駄目
(
だめ
)
だ。おしまいのことを
云
(
い
)
ったのは
結局
(
けっきょく
)
混雑
(
こんざつ
)
させただけだ。云わないでおけばよかった。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人びとはその仕事を仕上げるにどのくらいかかるかというとりとめのない
議論
(
ぎろん
)
を始めた。
結局
(
けっきょく
)
少
(
すく
)
なくともこの
墓
(
はか
)
の中にこの後八日ははいっていなければならないことに意見が
一致
(
いっち
)
した。八日。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そち
達
(
たち
)
は
今正
(
いままさ
)
にその
修行
(
しゅぎょう
)
の
真最中
(
まっさいちゅう
)
、
少
(
すこ
)
し
位
(
くらい
)
のことは
大目
(
おおめ
)
に
見逃
(
みの
)
がしてもやるが、あまりにそれに
走
(
はし
)
ったが
最後
(
さいご
)
、
結局
(
けっきょく
)
幽界
(
ゆうかい
)
の
落伍者
(
らくごしゃ
)
として、
亡者扱
(
もうじゃあつか
)
いを
受
(
う
)
け、
幾
(
いく
)
百
年
(
ねん
)
、
幾
(
いく
)
千
年
(
ねん
)
の
逆戻
(
ぎゃくもど
)
りをせねばならぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
細君はやや安心して、
結局
(
けっきょく
)
よい乳しぼりだと思った。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
宝石
(
ほうせき
)
を
見分
(
みわ
)
ける
名人
(
めいじん
)
が、
募集
(
ぼしゅう
)
されることになりました。そして、いろいろの
人
(
ひと
)
たちが
集
(
あつ
)
まってきましたけれど、
結局
(
けっきょく
)
名人
(
めいじん
)
というのは、
最後
(
さいご
)
に
残
(
のこ
)
された
一人
(
ひとり
)
に
過
(
す
)
ぎません。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
結局
(
けっきょく
)
洪積
紀
(
き
)
は地形図の百四十
米
(
メートル
)
の線
以下
(
いか
)
という大体の見当も附けてあとは先生が云ったように木の
育
(
そだ
)
ち
工合
(
ぐあい
)
や何かを
参照
(
さんしょう
)
して
決
(
き
)
めた。ぼくは土性の調査よりも
地質
(
ちしつ
)
の方が
面白
(
おもしろ
)
い。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
縁故でないと
言
(
い
)
えば、いっこう縁故でもなんでもないぜ、が、しかしさ、こんなことにはてめえのような
変
(
へん
)
ちきりんはあんまりいろいろ手を出さない方が
結局
(
けっきょく
)
てめえのためだろうぜ
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
結局
(
けっきょく
)
そのほうが
気楽
(
きらく
)
なものですから、
幸作
(
こうさく
)
は、こたつに
入
(
はい
)
って
寝
(
ね
)
ていました。
金銀小判
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうかい。それで、
結局
(
けっきょく
)
、お前たちはうずのしゅげは大すきなんだろう」
おきなぐさ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
結局
(
けっきょく
)
、この
争
(
あらそ
)
いは、
果
(
は
)
てしがつかなかったのです。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“結局”の意味
《名詞》
紆余曲折を経て最後に行き着いたところ。
《形容動詞》
紆余曲折を経て最後にある結末に至る様。
(出典:Wiktionary)
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
局
常用漢字
小3
部首:⼫
7画
“結局”で始まる語句
結局我