“都遷”の読み方と例文
読み方割合
みやこうつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其でおよそ都遷みやこうつしのなかった形になったので、後から後から地割りが出来て、相応な都城とじょうの姿は備えて行った。其数朝の間に、旧族の屋敷は、段々、家構えが整うて来た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
是には自分はただ上代のすえかた、たとえば山城やましろの京への都遷みやこうつしが企てられ、これに伴のうての幾つかの政治改革が進みまたは押し返されていた期間に、国の中央の言語のうえにも
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
山国の狭い平野に、一代一代都遷みやこうつしのあった長い歴史の後、ここ五十年、やっと一つ処に落ちついた奈良の都は、其でもまだ、なかなか整うまでには、行って居なかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)