“うつっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
伝染25.0%
25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義塾三田に移る慶應義塾がしば新銭座しんせんざを去て三田のただ今の処にうつったのは明治四年、是れも塾の一大改革ですから一通り語りましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
何ぞはからん、く消したと思たその吸殻の火が紙にうつって煙が出て来たとはおおいに胆を潰した。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
軍鶏屋しゃもやをはじめたのがいけなくなって氷店になったのだった。道楽ものの兄が二人いたが、その一人と母親とが伝染うつって、二、三日のうちに三人もいなくなってしまった。
すると青々とした水のおもてがぎらぎらする日の光りにうつっ一本ひともとの大きな合歓ねむの木が池の上に垂れかかっていた。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は一も二もなく病気で出られませぬと断り。その後大阪の仮政府は江戸にうつって来て、江戸の新政府から又御用召ごようめし度々たびたび呼びに来ましたけれども、始終しじゅう断るばかり。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)