にわか)” の例文
路はすべて杉の立樹の蔭につき、めぐめぐりて上りはすれど、下りということ更になし。三十九町目あたりに到れば、山にわかに開けて眼の下に今朝より歩み来しあたりを望む。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)