“まきおこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
捲起100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、吉次の計画は、極めて簡単な一投石で、その目的の波瀾はらんを、中央に捲起まきおこすことができるものとして——平泉のやかたから黙約を得ていたのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天下の富豪大倉喜八郎氏が百何十万円とかを投じて賀筵がえんを張る。そのために支那から俳優を招くという事が一般に伝わると、真剣な意味で非常な輿論よろん捲起まきおこした。
板に上ると、その機会はずみに、黒雲を捲起まきおこして、震動雷電……
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)