“掻捲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいま66.7%
かいまき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあさあ明日もあるもんだて、一ト休みお休みなすって……。」と、母親も眠い目をしながら、四畳半の方から掻捲かいまきや蒲団を持ち出して来てやった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お今は押入れから掻捲かいまきなどを出して来て、横になっている浅井にそっとせかけなどした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
父よりも母よりも、艶子さんよりも澄江さんよりも、家の六畳の間が恋しくなった。戸棚に這入はいってる更紗さらさの布団と、黒天鵞絨くろびろうど半襟はんえりの掛かった中形の掻捲かいまきが恋しくなった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)