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捲
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まか
ふりがな文庫
“
捲
(
まか
)” の例文
さも貴女と御新造さんが
烟
(
けむ
)
に
捲
(
まか
)
れて赤い舌で
嘗
(
な
)
められていなさるようで、
私
(
わっし
)
あ
身体
(
からだ
)
へ火がつくようだ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云って大笑されましたので、
流石
(
さすが
)
老練の塚江事務官も
煙
(
けむ
)
に
捲
(
まか
)
れたまま
引退
(
ひきさが
)
ったものだそうです
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それが本当の子で無いから私が心細いよ、お前さんには身内だから竹は
宜
(
い
)
いが嫁の根性が悪いと竹さんまで嫁に
捲
(
まか
)
れて仕舞って、
訝
(
おか
)
しな了簡に成って親不孝をされた日にア大変だよ
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
天葢
(
てんがい
)
というても
兩端
(
りやうたん
)
が
蕨
(
わらび
)
のやうに
捲
(
まか
)
れた
狹
(
せま
)
い
松板
(
まついた
)
を二
枚
(
まい
)
十
字
(
じ
)
に
合
(
あは
)
せたまでのものに
過
(
すぎ
)
ない
簡單
(
かんたん
)
なものである。
煤
(
すゝ
)
けた
壁
(
かべ
)
には
此
(
こ
)
れも
古
(
ふる
)
ぼけた
赤
(
あか
)
い
曼荼羅
(
まんだら
)
の
大幅
(
おほふく
)
が
飾
(
かざり
)
のやうに
掛
(
か
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
肉づいた両手が
捲
(
まか
)
れた
掻巻
(
かいまき
)
を抱えこむようにしていた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
捲
漢検準1級
部首:⼿
11画
“捲”を含む語句
捲毛
吹捲
捲立
捲髪
席捲
捲土重来
捲上
捲起
取捲
腕捲
引捲
捲揚機
捲付
一捲
掻捲
捲線
書捲
捲込
逆捲
渦捲
...