“がらくた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我楽多47.6%
瓦落多19.0%
瓦楽多4.8%
雑具4.8%
雜具4.8%
我樂多4.8%
我羅苦多4.8%
我良苦多4.8%
瓦礫4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ実父が我楽多がらくたとして彼を取り扱ったのに対して、養父には今に何かの役に立てて遣ろうという目算があるだけであった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
麻酔薬まやく、毒薬、絹紐きぬひも、ハンカチ。数を尽くした瓦落多がらくた道具が。あるが中にも文明国では。一と呼ばれるホントウ国だよ。そこの首都みやこのタマゲタシチーで。わしが見て来た新式手段が。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
以前は人形や玩具おもちゃに趣味をもって、新古東西の瓦楽多がらくたをかなりに蒐集していたが、震災にその全部を灰にしてしまってから、再び蒐集するほどの元気もなくなった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ひと口に瓦楽多がらくたというが、その瓦楽多道具をよほどたくさんに貯えなければ、人間の家一戸を支えて行かれないものであると云うことを、この頃になってつくづくさとった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ハバトフはそのあいだ何故なにゆえもくしたまま、さッさと六号室ごうしつ這入はいってったが、ニキタはれいとお雑具がらくたつかうえから起上おきあがって、彼等かれられいをする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小使こづかいのニキタはあいかわらず、雑具がらくたつかうえころがっていたのであるが、院長いんちょうはいってたのに吃驚びっくりして跳起はねおきた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ハヾトフは其間そのあひだ何故なにゆゑもくしたまゝ、さツさと六號室がうしつ這入はひつてつたが、ニキタはれいとほ雜具がらくたつかうへから起上おきあがつて、彼等かれられいをする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小使こづかひのニキタはあひかはらず、雜具がらくたつかうへころがつてゐたのであるが、院長ゐんちやうはひつてたのに吃驚びつくりして跳起はねおきた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ほんの我樂多がらくたまでかつぱらつて行つたのだが
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
母が道具類の好きなことは前にちょっと申しましたが、ほとんど毎日、古道具屋あさりをして我羅苦多がらくたものを買って来まして、何とか勿体もったいをつけて飾り立てます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と正面よりお顔を凝視みつめて、我良苦多がらくた棚下たなおろし。貴婦人は恥じ且つ憤りて、こうべれて無念がれば、鼻の先へ指を出して、不作法千万。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
次の間へ運んで行き、瓦礫がらくた道具でも扱う様に押入れの中へ投げ込んで戸を閉じた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)