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我楽多
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がらくた
ふりがな文庫
“
我楽多
(
がらくた
)” の例文
旧字:
我樂多
すると
浅果
(
あさはか
)
な男心は直ぐ
我楽多
(
がらくた
)
のやうな、ぞんざいな
扱
(
あしら
)
ひ
風
(
ぶり
)
を見せて、
何
(
ど
)
うかすると神様の傑作に対して敬意を失するやうな事になる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ただ実父が
我楽多
(
がらくた
)
として彼を取り扱ったのに対して、養父には今に何かの役に立てて遣ろうという目算があるだけであった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
横浜へ来てから、さんざん着きってしまった子供の衣類や、
古片
(
ふるぎれ
)
、
我楽多
(
がらくた
)
のような物がまた
一
(
ひ
)
ト
梱
(
こおり
)
も二タ梱も殖えた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこには
笹竹
(
ささだけ
)
や芹などの雑草が生え、塵芥にまみれて捨てられてる、
我楽多
(
がらくた
)
の瀬戸物などの破片の上に、晩春の日だまりが力なく漂っているのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
一口に
我楽多
(
がらくた
)
というが、その我楽多道具をよほど沢山に貯えなければ、人間の家一戸を支えて行かれないものであるということを、この頃になってつくづく悟った。
十番雑記
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
尤
(
もっと
)
も『
我楽多
(
がらくた
)
文庫』はそれより二タ月前頃から公刊されていたが、飯田町の国学院大学の横町の尾崎の家を編輯所兼発行所としていた頃には誰にも余り知られなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
最初は多少
蜀山人
(
しょくさんじん
)
に私淑したかの書体であった。
我楽多
(
がらくた
)
文庫や新著百種の表紙の文字がそれである。しかし後には追い追い老熟した筆致を示し、山人独特の文字となった。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
「そんなら
迅
(
じん
)
ちゃん、お前さんに言うがね。お前はお金持になったんだから、引越しだってなかなか御大層だ。こんな
我楽多
(
がらくた
)
道具なんか要るもんかね。わたしに譲っておくれよ、わたしども貧乏人こそ使い道があるわよ」
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
私はその道具屋の
我楽多
(
がらくた
)
といっしょに、小さい
笊
(
ざる
)
の中に入れられて、毎晩
四谷
(
よつや
)
の大通りの夜店に
曝
(
さら
)
されていたのである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お庄はじれったいような体を、窓から引っ込めて行くと、自分たちの荷物や、この家の
我楽多
(
がらくた
)
の物置になっている薄暗い部屋へ入って、隅の方に出してある鏡立ての前にしゃがんだ。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お延は
戸棚
(
とだな
)
を開けて、錠を掛けたものがどこかにないかという眼つきをした。けれども中には何にもなかった。上には殺風景な
我楽多
(
がらくた
)
が、無器用に積み重ねられているだけであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
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