“ぐわれき”の漢字の書き方と例文
語句割合
瓦礫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頑石笑つて且歌ひ、枯草花さいて、しかもかをる、獅子は美人が膝下に馴れ大蛇は小児の坐前に戯る、朔風暖かにして絳雪かうせつ香しく、瓦礫ぐわれき光輝を放つて盲井醇醴まうせいじゆんれいを噴き
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
胸の中では、無数の瓦礫ぐわれきがつまつたやうに、索寞として音を立てて、あちらへ傾いたりこちらへ転がつたりする。次の仕事にかかるには、あまりすべてが雑然としすぎてゐる。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
荒凉とした焼跡の瓦礫ぐわれきには、汚ない子供達がかたまつて煙草を吸つてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)