瓦楽多がらくた)” の例文
以前は人形や玩具おもちゃに趣味をもって、新古東西の瓦楽多がらくたをかなりに蒐集していたが、震災にその全部を灰にしてしまってから、再び蒐集するほどの元気もなくなった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ひと口に瓦楽多がらくたというが、その瓦楽多道具をよほどたくさんに貯えなければ、人間の家一戸を支えて行かれないものであると云うことを、この頃になってつくづくさとった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
要するに店仕舞いのおもちゃ屋という格で、二足三文の瓦楽多がらくたがただ雑然と押し合っているだけのことですから、何かおめずらしい人形がありますかなどと訊かれると、早速返事に困ります。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)