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瓦
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がわら
ふりがな文庫
“
瓦
(
がわら
)” の例文
西の屋根
瓦
(
がわら
)
の並びの上に、ひと幅日没後の青みを置き残しただけで、満天は、
紗
(
しゃ
)
のやうな黒味の奥に浅い
紺碧
(
こんぺき
)
のいろを
湛
(
たた
)
へ、夏の星が
蝙蝠
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
その晩一晩荒れに荒れて翌日になってやっと納まりましたが、市中の損害はなかなかで近年
稀
(
まれ
)
な大あらしでありました。
何処
(
どこ
)
の屋根
瓦
(
がわら
)
も吹き飛ばされる。
幕末維新懐古談:64 大仏の末路のあわれなはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
可児才蔵はバラバラと
望楼
(
ぼうろう
)
をおりていったようす、いっぽうの竹童も、やっと屋根
瓦
(
がわら
)
の上へはいのぼってみると、うれしや、
畜生
(
ちくしょう
)
ながら
霊鷲
(
れいしゅう
)
クロにも心あるか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
竹下氏は朝鮮
瓦
(
がわら
)
の蒐集家として聞えているが、その蒐蔵の中には多くの見事な
磚
(
せん
)
や瓦の外に、菓子型、
筆筒
(
ひっとう
)
、
真鍮
(
しんちゅう
)
の
香炉
(
こうろ
)
など優品が多い。いずれも忘れ難いものであった。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
風が強くて、雨が横から吹いて、
傘
(
かさ
)
がさせなかった。屋根
瓦
(
がわら
)
が吹き飛ぶので、
街
(
まち
)
に出られなかった。海岸部分は軒先まで浸水した。水がひくと同時に、
壊崩
(
くず
)
れた家が無数だった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
▼ もっと見る
目のまえの鉄筋コンクリートだての
大工場
(
だいこうば
)
の屋根
瓦
(
がわら
)
がうねうねと
大蛇
(
だいじゃ
)
が歩くように波をうつと見るまに、その瓦の大部分が、どしんとずりおちる、あわてて外へとび出すはずみに
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
居士は一紙の
墨符
(
ぼくふ
)
を書いて、
空
(
くう
)
にむかってなげうつと、妻はひと声高く叫んで、屋根
瓦
(
がわら
)
の上に飛びあがった。居士はつづいて一紙の
丹符
(
たんぷ
)
をかいて投げつけると、妻は屋根から転げ落ちて死んだ。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あんな高台へ、あんな高い建築を許して
勿体
(
もったい
)
なくも皇居のお屋根まで見えると、憤慨するものもあったほど
巍然
(
ぎぜん
)
とした、石の壁と、銅
瓦
(
がわら
)
の、塔の屋根は
尖
(
とが
)
っているが円く、妙致を極めたものだった。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
古びた青銅
瓦
(
がわら
)
の山門を仰いで
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“瓦”の意味
《名詞》
かわら。屋根を葺くことに用いる建材。
(出典:Wiktionary)
“瓦”の解説
瓦(かわら、en: roof tiles)は、屋根葺きに用いられる代表的な建材である。
(出典:Wikipedia)
瓦
常用漢字
中学
部首:⽡
5画
“瓦”を含む語句
瓦礫
古瓦
煉瓦
赤煉瓦
瓦葺
煉瓦造
棟瓦
煉瓦壁
瓦斯
瓦解
瓦町
瓦斯灯
煉瓦建
瓦屋
瓦煎餅
石瓦
銅瓦
瓦斯暖炉
瓦舎
水素瓦斯
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