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『城中の霜』
ふりがな文庫
『
城中の霜
(
じょうちゅうのしも
)
』
安政六年十月七日の朝、掃部頭井伊直弼は例になく早く登城をして、八時には既に御用部屋へ出ていた。今年になって初めての寒い朝であった。大老の席は老中部屋の上座にあり太鼓張りの障子で囲ってあるし、御間焙りという大きな火鉢のほかに、側近く火桶を引寄 …
著者
山本周五郎
初出
「現代」1940(昭和15)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約44分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
瞠
(
ひら
)
歴
(
あり
)
熟
(
よ
)
判
(
はっ
)
外
(
そ
)
屡
(
しば
)
恟
(
ぎょっ
)
如何
(
いかが
)
艶
(
なま
)
遽
(
あわただ
)
隕
(
オ
)
予
(
かね
)
凡
(
すべ
)
創
(
はじ
)
噎
(
むせ
)
忝
(
かたじけ
)
忿怒
(
いかり
)
思召
(
おぼしめし
)
態
(
わざ
)
挺
(
てい
)
揷
(
はさ
)
疾
(
はや
)
痙攣
(
ひきつ
)
篤
(
あつ
)
籠
(
こ
)
莞爾
(
かんじ
)
許
(
ばか
)
長袖
(
ちょうしゅう
)
顰
(
しか
)
不躾
(
ぶしつけ
)
些
(
いささ
)
介錯
(
かいしゃく
)
仔細
(
しさい
)
以
(
もっ
)
伜
(
せがれ
)
伴
(
つ
)
侮蔑
(
ぶべつ
)
俤
(
おもかげ
)
其処
(
そこ
)
冴
(
さ
)
凍
(
い
)
凛
(
りん
)
凭
(
もた
)
切尖
(
きっさき
)
動顛
(
どうてん
)
卑怯
(
ひきょう
)
即
(
すなわ
)
却
(
かえ
)
吶々
(
とつとつ
)
呉
(
く
)
呟
(
つぶや
)
咎
(
とが
)
唇許
(
くちもと
)
啜
(
すす
)
喉
(
のど
)
噂
(
うわさ
)
噤
(
つぐ
)
土圭
(
とけい
)
埒
(
らち
)
太刀
(
たち
)
如
(
ごと
)
如何
(
いか
)
威嚇
(
いかく
)
孰
(
いず
)
寛
(
くつろ
)
寡
(
すくな
)
寧
(
むし
)
差遣
(
さしつか
)
帯刀
(
たてわき
)
帷
(
とばり
)
建儲
(
けんちょ
)
引摺
(
ひきず
)
強靱
(
きょうじん
)
往来
(
ゆきき
)
微
(
かす
)
忽
(
たちま
)
忿
(
いか
)
怒濤
(
どとう
)
怯々
(
おずおず
)
愈々
(
いよいよ
)
愴惶
(
そうこう
)
慥
(
たし
)
慶勝
(
よしかつ
)
慶喜
(
よしのぶ
)
慶福
(
よしとみ
)
披
(
ひら
)
拘
(
かかわ
)
挾
(
はさ
)
推輓
(
すいばん
)
掩
(
おお
)
揃
(
そろ
)
揉
(
も
)
斉昭
(
なりあき
)
斧
(
おの
)
断乎
(
だんこ
)
昏
(
く
)
春嶽
(
しゅんがく
)
曳
(
ひ
)
曳出
(
ひきだ
)
曾
(
かつ
)