“推輓”の読み方と例文
読み方割合
すいばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろんそういう評判をする者は反対派であった。水戸家の伝統を追う勤王派の者か、でなければ左近頼該を推輓すいばんする者たちかのいずれかであった。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
宇野氏は嘉村氏の不遇の頃から極力推輓すいばんしてゐたもので、嘉村氏との私交も普通のものではなかつたのだらう。
長篇小説時評 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
然るに歳漸く不惑に入った頃、如何なる風の吹き廻しにや、友人の推輓すいばんによってこの大学に来るようになった。
或教授の退職の辞 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)