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推輓
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すいばん
ふりがな文庫
“
推輓
(
すいばん
)” の例文
もちろんそういう評判をする者は反対派であった。水戸家の伝統を追う勤王派の者か、でなければ左近頼該を
推輓
(
すいばん
)
する者たちかのいずれかであった。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
宇野氏は嘉村氏の不遇の頃から極力
推輓
(
すいばん
)
してゐたもので、嘉村氏との私交も普通のものではなかつたのだらう。
長篇小説時評
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
然るに歳漸く不惑に入った頃、如何なる風の吹き廻しにや、友人の
推輓
(
すいばん
)
によってこの大学に来るようになった。
或教授の退職の辞
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
李張は科挙に及第して文官になったが、鄭宰相が
陰
(
いん
)
に
陽
(
よう
)
に
推輓
(
すいばん
)
してくれるのでめきめきと
栄達
(
えいたつ
)
した。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
世事に
馴
(
な
)
れない青年や先輩の恩顧に渇する不遇者は感激して忽ち腹心の門下や昵近の知友となったツモリに
独
(
ひと
)
りで
定
(
き
)
めてしまって同情や好意や
推輓
(
すいばん
)
や
斡旋
(
あっせん
)
を求めに行くと案外
素気
(
そっけ
)
なく
待遇
(
あしら
)
われ
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
そこへ、なおこちらに幸いすることには、月光が上から照らしつけてある上に、その当人の腰にさしていた提灯というものが、向うから
推輓
(
すいばん
)
するように、ほとんど隈なく輪郭を照らしてくれました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それで、県会議員にという
推輓
(
すいばん
)
は、謙虚に、辞退した。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
これは通商条約の調印と共に、朝廷から御内旨が下ったほどの重大問題であったが、幕府は断乎として慶福丸を嗣に決定し、一橋慶喜を
推輓
(
すいばん
)
した人々に大弾圧を加えたのである。
城中の霜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
老人の
推輓
(
すいばん
)
によると、水もしたたる麗人ださうで——
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
“推輓”の意味
《名詞》
車を押したり引いたりすること。
人を推挙すること。推薦。
(出典:Wiktionary)
推
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
輓
漢検1級
部首:⾞
14画
“推”で始まる語句
推
推敲
推察
推量
推薦
推参
推測
推移
推古
推進機