“すいばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水盤64.3%
推輓32.1%
推挽3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある友が水盤すいばんといふものの桃色なるを持ちしを見てはそのうつくしさにめでて、彼は善き家に生れたるよと幼心にうらやみし事もありき。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
宇野氏は嘉村氏の不遇の頃から極力推輓すいばんしてゐたもので、嘉村氏との私交も普通のものではなかつたのだらう。
長篇小説時評 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そうだとすれば圓一も亦三成の内命を受けて、左衛門尉を関白家へ推挽すいばんするなど、斡旋あっせんの労を取ったのかも知れぬ。即ち彼は左衛門尉に瞽官を与えたのみならず、間牒の術をも授けたのであろう。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)