“幡豆郷”の読み方と例文
読み方割合
はずのごう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その憂いと怒りに、さわいでいる幡豆郷はずのごうから、目と鼻の先にあたるこの街道を、浅野の早駕はやが通ると聞いて、何で、村民どもが黙って見ていようぞ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここから南へ一里半、幡豆郷はずのごう乙川おとかわ、小宮田、横須賀、鳥羽とば、岡山、相場あいば宮迫みやはざまの七村は、足利氏の昔から吉良氏の領地じゃ——知らぬようだから教えておいてやろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お聞き及びでもござろうが、昨日下刻げこく、江戸城内に於て、浅野内匠頭事、主人吉良上野介へ刃傷に及ばれ、そのため、主人の知行所、三州幡豆郷はずのごうまで、急命を帯びて出向く者でござる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)