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さうば
それは
下町の
相場とて
折かへして
來るはなかりき、さるほどに
此ほどの
朝まだき
四十に
近かるべき
年輩の
男、
紡績織の
浴衣も
少し
色のさめたるを
着て
决して
然ういふ
相場の
有るものでは
無いと
辯を
振つて
説いて
見たが、
肯かぬ。
其の
後對米爲替相場は
金解禁後の
今日に
於ては四十九
弗四
分の一に
騰貴したから、
若し
今日日本に
於て
昨年七
月二
日と
同じ千三百二十
圓の
相場とすれば、これは六百五十
弗十
仙に
相當するので