“あおうめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
青梅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母なる人が、青梅あおうめにあたって、月たぬうちに早産したせいだとか。——いわゆる月足らずの子であったとみえる。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石段をけてのぼって、境内けいだいにちらほらとある、青梅あおうめの中を、もすそはらはらでお君がくぐって。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
陽あたりのよい壁に、青梅あおうめのついた老梅の影が描かれていた。そこのらんに、片足をのせて、佐々木小次郎は、先刻さっきから、森の集まりを見ていたのであった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)