染衣せんい)” の例文
つむりをまろめ、染衣せんいをまとい、さしも数年にわたって、北陸の山野をふるわしていた猛虎も、いまは手頸てくびにかけた一聯の数珠じゅずに、自分で自分の覇気はきいましめていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)