“幡隨院”の読み方と例文
新字:幡随院
読み方割合
ばんずゐゐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幡隨院ばんずゐゐん長兵衞の時代には、風呂は全く御馳走の一つに相違なく、浮世風呂が江戸名物の一つになつたのは、三馬、一九時代、すなはち化政度から天保へかけての幕末風景と見るべきであります。
とふらふこそ誠の安樂あんらく成んとて幡隨院ばんずゐゐんの弟子となり剃髮ていはつ染衣ぜんいに状を變名を自貞じていと改め淺草あさくさ今戸にいほりを結び再法庵さいほふあんと號し母諸共におこなひ濟し安く浮世をすごせしとかやいほりの壁に種々いろ/\和歌わかありけるが其中に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
武家の暴慢ばうまんと無道に對して、敢然として立つた江戸の町奴。放駒はなれごま四郎兵衞や幡隨院ばんずゐゐん長兵衞の亜流が、その頃やうやく江戸の町を我物顏に横行して、時々は眼に餘る所業もするやうになつて居たのです。