“幡随院”の読み方と例文
旧字:幡隨院
読み方割合
ばんずいいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめさんは「や、揚屋町のやつらが来やがった。」と云って、白柄組しらつかぐみの旗本を見かけた幡随院ばんずいいんの身内のような顔つきをした。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
「なんて事だい、」とかっぽれはき出して、「それじゃあ、幡随院ばんずいいん長兵衛ちょうべえなんかも自由主義者だったわけですかねえ。」
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
瀬川は、その金で母の養育を金七に頼み、幡随院ばんずいいんの弟子となって名を自貞じていと改め、再法庵に住んで例の歌を作ったというのであるが父の大森通仙の方が詳しく判っている。
傾城買虎之巻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)