“ぎぼしゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
擬宝珠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数寄屋すきや橋の唐金からかね擬宝珠ぎぼしゅは、通行人の手ずれで、あかく光っていた。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
きざはしの、あの擬宝珠ぎぼしゅの裂けた穴も昔のままで、この欄干を抱いて、四五尺、すべったり、攀登よじのぼったか、と思うと、同じ七つ八つでも、四谷あたりの高い石段に渡した八九けんの丸太を辷って
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
代助は父に呼ばれてから二三日の間、庭の隅に咲いた薔薇ばらの花の赤いのを見るたびに、それが点々として眼を刺してならなかった。その時は、いつでも、手水鉢てみずばちの傍にある、擬宝珠ぎぼしゅの葉に眼を移した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)