擬宝珠ぎばうしゆ)” の例文
旧字:擬寶珠
暖簾のれんの色、車の行きかひ、人形芝居の遠い三味線の——すべてがうす明い、もの静な冬の昼を、橋の擬宝珠ぎばうしゆに置く町のほこりも、動かさない位、ひつそりと守つてゐる……
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)