“ちょうずばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手水鉢84.3%
手洗鉢15.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今でも古いおやしろのそばには御手洗川みたらしがわが流れており、またそれをもっとも簡略にしたのが、多くの社頭に見られる銅や石の手水鉢ちょうずばちである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
姉は感心したようにことばをかけた。お島はたすきがけの素跣足すはだしで、手水鉢ちょうずばちの水を取かえながら、鉢前の小石を一つ一つ綺麗きれいに洗っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あれも手洗鉢ちょうずばちの側へ普通石鹸せっけんの外にアルボースのような殺虫石鹸を備えておいたらば手を洗っても心持がいいでしょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
勿論もちろん俳味をもっぱらとする処から大きな屏風びょうぶや大名道具にはふだを入れなかったが金燈籠きんどうろう膳椀ぜんわん火桶ひおけ手洗鉢ちょうずばち敷瓦しきがわら更紗さらさ
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)