“てあらひばち”の漢字の書き方と例文
語句割合
手洗鉢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼過ひるすぎからすこ生温なまあたゝかかぜやゝさわいで、よこになつててゐると、何処どこかのにはさくらが、霏々ひら/\つて、手洗鉢てあらひばちまはりの、つはぶきうへまでつてる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
濃き闇は此処をも立罩たてこめ候ふが、女の点ずる瓦斯のに、秘密の雲破れて、余の目の前には忽如として破れたる長椅子、古びし寝台ねだい、曇りし姿見、水たまれる手洗鉢てあらひばちなぞ、種々さま/″\の家具雑然たる一室の様
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)