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てあらいばち
ふりがな文庫
“てあらいばち”の漢字の書き方と例文
語句
割合
手洗鉢
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手洗鉢
(逆引き)
が、私はよく勝手を知っていたので、庭の目隠しの下から手を差し込んで
木戸
(
きど
)
の
鍵
(
かぎ
)
を外し、便所の
手洗鉢
(
てあらいばち
)
の
傍
(
わき
)
から家の中に
這入
(
はい
)
った。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
庭の土塀のくつがえった
脇
(
わき
)
に、大きな
楓
(
かえで
)
の幹が中途からポックリ折られて、
梢
(
こずえ
)
を
手洗鉢
(
てあらいばち
)
の上に投出している。ふと、Kは
防空壕
(
ぼうくうごう
)
のところへ
屈
(
かが
)
み
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
そして
壁際
(
かべぎわ
)
に
跪
(
ひざまず
)
いてお祈りをすまして学校に出かける。洗面器は売ってしまったので顔を洗うことが出来ないから、顔は途中にある湯島公園の便所の出口の
手洗鉢
(
てあらいばち
)
で洗った。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
火の手が見えだして、そこから逃げだすとき、庭の
隅
(
すみ
)
に根元から、ぽっくり折れ曲って青い枝を
手洗鉢
(
てあらいばち
)
に突込んでいた
楓
(
かえで
)
の生々しい姿は、あの家の最後のイメージとして彼の目に残っている。
永遠のみどり
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
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