“敷瓦”の読み方と例文
読み方割合
しきがわら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてそれがことごとく敷瓦しきがわらで敷きつめられている模様が、何だか支那の御寺へでも行ったような沈んだ心持を僕に与えました。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、物悲しい戦争の空気は、敷瓦しきがわらに触れる拍車の音にも、たくの上に脱いだ外套がいとうの色にも、至る所にうかがわれるのであった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
勿論もちろん俳味をもっぱらとする処から大きな屏風びょうぶや大名道具にはふだを入れなかったが金燈籠きんどうろう膳椀ぜんわん火桶ひおけ手洗鉢ちょうずばち敷瓦しきがわら更紗さらさ
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)