“其手水鉢”の読み方と例文
読み方割合
そのちょうずばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……其処そこ屋根囲やねがこいした、おおいなる石の御手洗みたらしがあつて、青き竜頭りゅうずからたたへた水は、つすら/\と玉を乱して、さっすだれ噴溢ふきあふれる。其手水鉢そのちょうずばち周囲まわりに、ただ一人……其の稚児ちごが居たのであつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)